敬愛する倫友の皆様へ 「さわんちゃ通信」 沢矯正歯科医院
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2006/04/07
No.160
「何のために生きるのか」
 みなさま こんにちは。諸事多用のため、しばらく間が空きましたことをお詫び申し上げます。3月21日(火)には東京ブリンスホテルにて、上記テーマで京セラ竃シ誉会長でKDDI最高顧問の稲盛和夫氏と作家の五木寛之氏の出版記念講演&トークステージがあり、出席の機会を得ましたので記します。

 [稲盛和夫氏]
*生きている第一の目的は「人に尽すこと」:生かされている限り、人は他の生き物を助け、人の為に尽すことに意義がある。慈悲の心(優しい思いやり)で利他の行為を行なうと、自らの運命も変えられる。この地球上の生き物が共生していくためには、その頂点に立つ人間が美しい心を持っていく必要がある。禅の極地でも慈悲の心を全てに対して持つことが生きる目的とも言える。

*魂を美しく磨くために:毎日「そうありたい」と願い、一日の行動は「よきこと」であったかどうか反省し、修正してゆかねばならない。美しい魂になると、誰が見ても人柄が変ってくる。
   芥川龍之介:「運命はその人の性格に宿る。」
   小林秀雄:「人はその人の性格にあった事件にしか遭遇しない。j

 [五木寛之氏]
*心のケア:今、大きな会社や医師が一番問題にしているのは、心のケアである。一流大学を出て一流企業に動めている社員にアンケートをとると、41%が心の問題で悩んでいる。「心療内科」という言葉が多く聞かれるようになったが、F精神科に行く」と言うと本当の病人のように感ずるので、軽い気持ちで行けそうな心療内科が混んでいる。今の時代には心優しい人ほど心が痛む。バリバリ仕事している人も本当は気が優しく悩みがちな人なので、あえて虚勢を張っているにすぎないかもしれず、いつ崩れるか分からない。

*日本は文明諸国の中でN0.1の自殺大国である:平成10年頃から前年比30%増しで、昨年は3万数千人もの人が自殺をし、交通事故で亡くなる約7千人をはるかに越えている。故に、今は心の戦争の真っ只中といえ、日本人の命がこれほど軽くなった時期は無い。自分の命の重さを感じない人は、他人の命も大切に思わなくなり、犯罪が増えている。

*乾式と湿式:東大の工学部建築工学の教授の話に、コンクリートの使い方で乾式工法と湿式工法の話があった。湿式の方が耐久性が強まるようである。教育も温もりの無い乾式になっているし、医療も検査漬けで、患者さんの顔を見ないで診断しがちになっている。

*人の病んだ時代に生き残る2つの方法:
@心をもっと乾かせ、プラスチックかステンレスのようになって非情に生きる。
A傷つきながらも、じっと耐えて生きてゆく。
人間はこのどちらかをうまく使い分けているが、最終的にはAの生き方しか無い。なぜなら、ため息をついてでも慈悲の心を知りながら生きることこそ、愛のある人間的な生き方になるからである。悲とは心に大きな憂いを抱きながら生きることである。そしてオアシスの水のような役割を果たし、愛から愛情になって人間らしくなる。戦後日本人が失った最大のものが情であり、悲しみや嘆くことを悪ととらえるべきではない。思い出して深く悲しむことで、体の細胞が活性化してくる。こういう経験をした人こそ、腹の底から笑える人になる。

*兼六園の雪吊りはどういう木にするか?:細く弱い木にではなく、大きくても堅く曲りにくい木にする。人も体がしなっていると折れないし、生き残れる。自殺をする人は強い心が折れた人のことが多い。悲しみの中で涙を流し、絶望の中で一筋の光明を見い出すことも生き方である。そのためには旅をすることを勧める。歩き回ると自分の足元が見えてくる。

感謝合掌
posted at 2007/06/13 14:51:30
lastupdate at 2007/07/26 14:08:22
修正